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マ:それでも、修復したクルマであることにかわりはないわけだから、状態を把握して、十分に納得して購入する慎重さがとくに必要とされるよね。そこで、修復歴「有」のクルマは、車両状態がわかるような書面を添付することになっているんだ。これはその一例だよ。

初:ふうん。修復後の状態がわかるように、書類でくわしく調べることができるのね。
マ:もし適切に修復しているとしてもだよ、購入前に自分がこれから運転するクルマの状態を確認しておくことは、ドライバーの義務ともいえることだからね。
初:つまり、マーくんはこれらの書類をふくめたプライスボードから情報を得て、自分にとっていちばんふさわしいクルマをさがすことが大切、ってことをいいたいのよね?
マ:お、めずらしく模範的な意見がでましたね。4年ぶりくらいかしら。
初:はちゅの良い発言はオリンピック並ってことですかい!! 失礼ね。はちゅはいつでも模範的ですよっと。
マ:じゃあ、その優秀な生徒さんにもうひとつ。プライスボードには、修復歴同様、クルマの状態を確認するための大切な情報として「前使用者の点検整備記録簿の有無」がある。
初:なあにそれ。
マ:クルマがお店に展示された時点から過去2年以内に定期点検整備が行われ、その点検整備記録簿が展示車両に備え付けられている場合に「有」と表示し、その他の場合には「無」と表示することになっているんだ。
初:あらマーくん、それって前に勉強したんじゃなかったかしら。ほら、第10話で「車検証有効期限」って勉強したじゃない?
マ:ここもみんなよく勘違いをするところなんだけど、車検、つまり「検査」と「点検・整備」とは違うものなんだよ。
初:あれ? どっちもクルマの状態をチェックするものなんじゃないの?
マ:車検は、安全・環境基準に適合しているかどうかを、国が一定期間ごとに検査するもの。一方、点検・整備というのはドライバー自身、もしくはその代理人が行う、クルマを安全に使えるように保つために行う日常的なチェック、つまりクルマの保守管理のことを指す。点検にはつぎの2種類があるんだ。
[日常点検]
ユーザーが日頃、自分自身の責任において行う点検。運転席に座ったり、エンジンルームをのぞいたり、クルマのまわりを回りながら自動車の状態を見ることによって行う。
[定期点検]
クルマの故障を未然に防ぎ、その性能維持を図るために定期的に行う点検。自家用乗用車の定期点検には、1年点検と2年点検とがある。
マ:ちなみにクルマの保守管理はドライバー自身に責任があるということは、法律でも定められているんだよ。
初:へえ。法律でねえ。
マ:「点検整備記録簿」は、この定期点検がきちんと行われているかが一目でわかるように、明記されたものなんだ。そこからクルマのくわしい現状を読み取ることもできる。クルマの現状を知るための大きな情報源となるから、ここもしっかりと見逃さないようにしよう。
初:
ふうん。でも、もし点検整備記録簿が「無」、つまり、定期点検が行われていない場合はどうするのかしら?
マ:
仮に「無」のクルマであったとしても、しっかり定期的に点検整備されているケースもあるんだよ。点検整備記録簿はそのクルマの現状を知る有効な手段だけど、有・無どちらの場合であっても、やはり信頼できる販売店で、現状についてよ〜く話を聞いてみる必要があるね。
初:はあい。わかりました。
マ:今回の点検整備記録簿は、過去の整備履歴について記載されているわけだけど、次回は、販売時点での点検整備について勉強するよ。ということで今日のお勉強は以上。
初:おつかれさまでした。
マ:プライスボード編もいよいよ次回で5回目。
初:ほんと、すごいわね。さっきもいったけど、ボード一枚にこんなに情報がつまっているなんて。
マ:うん、まさに情報の宝庫、ボクの頭のなかと同じだね。
初:あら、じゃあ私もう勉強しなくていいわ……。
マ:ええっ? なんで。
初:だって、マーくんの頭の中とおんなじってことは、これから勉強することって、ムダな知識ばっかりなんじゃないのかしら?
マ:そんなことありませんよぅっ。ボクのあたまのなかは、宇宙のように広くてでっかいんだよぅ。 |